3.いじめ加害者からの謝罪

一番困難といってもいいのが、いじめ家庭との話し合いかもしれません。

というのも、いじめの根が家庭にあることが多く、

子ども以上に手に負えない親ということもあるのです。

ましてや誰だって自分の非は認めたくないもの。

ですから、直に被害家庭と加害家庭だけで会うのはおすすめしません。

学校や弁護士など第三者に間に入ってもらった方が、安心です。

そして、加害者も立ち会う人も大切にしたいのは、

「謝ったからといって、

チャラにはならない。終わりではない」ということ。

困ったことに、

加害者や傍観者は、自分たちの罪に向き合いたくないため、

「謝まれば、いいんだろ」とか、

「謝ったんだから、もう終わり」と、

謝罪一つで、これまでの加害をないものにしようとしたりします。

これはとんでもないことです!

被害者は、一生に渡って、心の傷に苦しめられます。

加害者と、それを傍観してきた周囲は、

一生その罪は消えません。

ごまかすため、なかったことにするための謝罪なら、

ない方がマシでしょう。

仲介者が、まずその点を加害側によく納得させることが

大きなカギになります。

目的は、心からの謝罪と反省、そして今後の予防です。