2.先生、学校との交渉方法

いじめはエスカレートしやすいので、

できる限り早く学校へ話し合いに行きます。

まずクラスへの影響が大きい担任から話を始めます。

担任が動かない場合は、順次、

力関係が上の人(→教頭→校長→教育委員会)へ直接会いに行きます。

「いじめがある・ない」の話にされると、らちがあきません。

だからこそ証拠を出して、「具体的な対策」を求めるわけです。

そして、対策の進み具合を確認する「期日」を、必ず約束します。

期日がないと、のらりくらりと取り組んでくれないことがあるからです。

「責任」よりも「対策」を求めた方が、対処が期待できます。

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昔の先生は正義感が強く、もっと対応してくれていたのではないでしょうか。

当時は、先生個人にまかされる裁量が広かったのだと思います。

しかし、今の先生が個人でできることには、限界があります。

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たとえば加害者に指導しても

先生「Aさんのモノを隠したり、殴ったりしたでしょう。それはダメ」

加害者親「どこに証拠があるんですか? 人権侵害です!」

「こんな先生辞めさせて」

と加害者が開き直ることが多い上、騒いで攻撃してきます。

さらに、校長や教頭が自分本位だと。

(いじめ対策をとる=いじめがあった(認めることになる)

→自分が言及されるかも。帰任問題。裁判不利)困ったぞ

そうだ!こうしよう

「・いじめはない

・だから、対策をとらない

・対策をとるような先生は個人が勝手にやった。学校の問題ではない。

・対策をとった先生は移動させればいい」

加害者親「あの先生と被害家庭に傷つけられた」

加害家庭から中傷されたり、

辞任や異動に追い込まれたりします

(いじめを止めさせようと、正しいことをしたはずなのに)

先生もリスクが大きいのです。

だからこそ、親は担任まかせではいけません。

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×ただ相談しただけでは、なかなか動いてくれません

いじめに対処するには、先生自身も大きなリスクを背負います。

また、どうすればいいかわからない先生もいます。だから、何もしないのです。

「いじめられています。なんとかしてください」

これだけですと……

「わかりました」「注意してみます」「「様子をみましょう」」

内心(自分の身の方が大切。リスク・対応を背負いたくない)

結局、放置

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○対策を得られやすい交渉の仕方

「これが被害事実です」

「今週中に相手からも聞き取りしてください。○月○日までに進展報告をください」「対策方針を文書でください」

「改善が見えない場合は、教頭・校長先生にお伝えして、学校で取り組んでいただきます」

毅然として こうして文書を出し、具体的に要求すると

(対処しないと、職務怠慢の恐れも? 責任問題?)

(教頭や校長に報告されると評価が下がる)

「コラーッ!やめろ」ともかくやめさせよう

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親が具体的な根拠を持って、証拠や書類を使い、

いじめへの対処を求めれば、

学校側は動かざるを得ないものです。

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