いじめられていることを 親に言えない理由
いじめ自殺や事故が起きたときに、保護者の方々から
「もっと早く気づいていれば」と悔やむ言葉が出てきます。
親からすれば、残念でたまらないことでしょう。
しかし、「気づかなかった自分が至らなかった」
「どうして教えてくれなかったのだろう」と
ご自分を責めないでください。
お子さんは、必死で隠していたかもしれないのです。
いじめは、それ自体がたいへん屈辱的なものです。
愛されたい絶対的な存在である家族に、
そんな「価値のない」扱いを受けていることは、
知られたくないと思うものです。
また、大切な家族に「心配をさせたくない」という気持ちも強いでしょう。
さらに、いじめられている子ども本人ですら、
いじめの現実を認めたくない気持ちがあるからです。
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●いじめの現実は受け入れたくないもの
(持ちものを隠された)
(嫌なことを言われる)(殴られた)
これっていじめ? モヤモヤ
でも……
先生:見て見ぬフリで何もしてくれない
クラスメート:無関心
いじめっ子:いじめる理由づけ
(自分にも原因がある?
いじめられる=自分は弱者?)
自分でもいじめだと受け入れられない。
(相談できないよ〜)
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お子さんにとって、
「信頼関係がないから相談できない」のではなく、
「いじめにあっているみじめな自分を、
大切な家族に知られたくない」
という思いをわかってあげてください。
●相談できない理由はたくさんあります
(いじめられている現実を自分も認めたくない)
(はずかしい)
(みじめな自分を知られたくない)
(怖くて、心も体もコワばった感じ)
(どうしていいかわからない)
(もっといじめがヒドクなるかも)
(相談しても変わらないのでは?)
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