「帰り道に気をつけろ」「家に火をつけるぞ」
といった、言葉によるいじめを大量に行うのが、
嫌がらせメールです。
悪質な中傷が、日に数百通も大量に届く場合もあり、
不安や恐怖から学校へ通えなくなってしまいます。
たくさんの人から送られているように見えても、
突き止めると、一人で複数のサブアドレスを使って、
大人数のように見せかける場合もあり、
これを「なりすまし」と呼びます。
大量のメールが多数のアドレスで届くと、
クラス全員から嫌われているような疑心暗鬼になってしまいます
しかし、実際に嫌がらせメールを送っているのが、
一人だけだったというケースもあるのです。
[証拠として保存する]
まず、不快とは思いますが、
そういったメールをパソコンへ転送し、
「証拠」として保存しておくことです。
学校や警察にいじめの対処を求めるときも、
証拠があると、動いてくれやすいからです。
また、どうしても止まない場合や悪質なケースは、
証拠をもとに、名誉毀損、侮辱行為として
警察や裁判所に起訴することができます。
[指定拒否にする]
最初の対策は「指定拒否」です。
攻撃をしてくるメールのアドレスを指定すれば、
自動的に着信しないようにできます。
同時に、なりすましメール(サブドメイン)拒否、
URL付きメール拒否、
未承諾広告メール拒否などの設定もしてください。
指定拒否の仕方は、それぞれのケータイ会社
(ドコモ、auなど)で教えてくれます。
[指定受信にする]
指定拒否を使っても、次々とアドレスを替えて
嫌がらせが続く場合は、
メールを受けとる相手を特定する指定受信にします。
家族や友人などメールをやりとりする人がある程度きまっている場合、
これを利用すると良いでしょう。
新しくやりとりしたい人が増えたときは、
その人のアドレスを追加登録するだけです。
これなら、他のメールはすべて拒否しますので、
嫌がらせメールをしっかり防ぐことができます。
嫌がらせメールは、学校でのリアルないじめと結びついています。
ですから、学校でもいじめが行われている心配があります。
メールは証拠として力を発揮しますから、
お子さんと話しあって、学校へも早めに対策を求めるべきです。